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Ifの物語。

第6章 嵐:松本潤





「……あんさ」



立ち去ろうとしたら、



真剣な顔で俺を見ていた




「遊び半分なら関わらんといて
好きやないなら振ってやれや
アイツの気持ち、弄ばんといて」


「…あんたに関係あんの」



「あるわ!!
こっちとしてはな!
ずっと好きやったんやで!!」



ぎゅっと唇噛み締め、

言葉を続けた




「好きやのに…、
松本くん好きって相談されたら
何も出来るわけないやんかぁっ!!
やのに…。なんなん自分!
セコイやんか!ずるい!
何がうざいや!何が無理やねんっ
満更でもないくせにさ…」




ボロボロと涙を流す彼は、



「……でもな。
好きな人が幸せになるんなら、
それもまた僕は幸せやねん…
やから、ちゃんと聞いたげて
んで。好きならちゃんと言ったって」




彼はそれだけ言って、


どこかへ行ってしまった。






キライじゃないだけ。





でも、好きかもしれない。







あやふやな、ふわふわした、





少し不安定な気持ちに
イライラして








俺はちゃんの


教室まで全力疾走していたんだ


























( キライじゃないだけ ) END





ほんまは、応援したなかった


このまま僕を
好きになってしまえばええのに。




そう願ったって、



君が松本くんを見つめる、


その瞳には僕なんて
1ミリも映ってなんかなかった


これっぽっちも
僕への気持ちは傾いてなかったんやって






「……っ、好きやぁあ…」




虚しく届くことなく、

涙と共に流れ去る下心。









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