第6章 嵐:松本潤
しばらく経って見てしまった
隣に居る他の男姿。
ほらね、やっぱり
結局、アイツも同じだろ
「馬鹿みたいだ」
本気の度合いがちげぇんだよ
本気で好き、だ?
お前の本気と
世の中の本気を一緒にするな
悔しくて、悔しくて。
「松本くん!好きです!!」
そう言われても、
信じられなくて
「うざい」
そう返したら、
一瞬だけ泣きそうな顔をした。
「付き合ってくださーーいっ」
そしてまた、
開き直るように笑った
「冗談は顔だけにしろ」
「…、ひどいっ!!でも好き!」
きゃーー、と
照れた真似して
走り去って行った。