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Ifの物語。

第6章 嵐:松本潤






わいわいしてる間、


翔くんはずっと隣に居てくれた。



本当は潤くんが良かったけど




「帰ろうかな…。」


ぼそ、っとつぶやくと



翔くんが「え?帰んの?」と
身を乗り出す。




「場違いだし…。」


「そんなことはないよ!」



とぎゅ、と手を握り
引き留めようとする翔くん。




そんなことあるよ、



輪の中に入れなくて



翔くんだって輪に入りたいのに
気遣って一緒に居てくれるし







「…翔さん」




低い声にびくっとすれば、


ジュースの入ったグラスを
2つ持って立ってた。




散々騒いでたせいで、


汗を微かにかいてた。








「潤くん…?」




「、帰ろう。」







はいっ、と翔くんに


グラス2つ押し付けて
私を外へ連れ出した





その手の力は強くって







「潤くん」


「・・・」


「潤くん!!」





立ち止まった潤くんは、



寂しげな笑顔を浮かべてて
私の目を見つめていた。







「言えよ…、寂しいって」



「……っだって…!」




「嫌じゃねえよ。
だって好きなんだから。な?」






友達多いのわかってる。

だってイイ人だもの。
女友達が多いのも仕方ないよ。






でもね、平気じゃない。


2年も一緒にいたってさ、





慣れないんだよ、ヤキモチには…。






「ごめんな、俺も
恥ずかしくて友達呼んだりして」







優しく頭を撫でて、


ぎゅっと抱きしめてくれる
潤くんの優しさと温もり






やっぱり、不安なんて





キリがないんだ、

仕方ないって思ってたのに。





「俺だって妬いてたんだから」





こう言ってもらえるだけで


晴れちゃうなんて。



















( やっぱり不安 ) END




「なんでいつも翔さんなんだよーー」
「や、さしいから?かな」
「俺は?」
「…………優しい」
「間、間がすごい!!」
「妬いてくれてた?」
「当たり前だよ、好きだもん」
「・・・」
「ん?」
「いや(変に素直だね)」




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