第6章 嵐:松本潤
『転校生が来るんだが、
お前の知り合いらしいな?
だから校内を案内してくれないか』
「し、りあい?」
知り合いが転校してくるとか、
お父さん言ってたかな?
『ああ。錦戸、亮?って言ったな』
「………あぁ…」
お見合い相手だ…。
職員室に着き、中に入ると
長身の男の人が立っていた。
なんてイケメンだ
「…あ、さん?
おれ、錦戸!錦戸亮言うねん!」
「ど、どうも…。」
よろしくな!って、
肩をぽんぽん叩いてくる。
痛いって。
先生に任され、彼と
校内を歩いていた
そしたらバッタリ松本くんに会った
「…ん、知り合い?」
「…あ、はは。知らない人だよ」
なんて、誤魔化したけど。
松本くんは私の腕を掴んだ。
「だれ。」
「ぁん?俺は錦戸亮や。
知らへんのか、錦戸財閥の…」
「あーーーーーーー。」
言っちゃった。
「…は?おまえ、」
「は、い」
そうです。
私の父は医療系を扱う会社の社長。
そしてその、娘が私で、お嬢様で。
「…なに、好きなん?」
ごっつ怖い睨みで、
松本くんにガン付ける(←言葉)
「…ちがうよ、松本くんは、」
「好きだよ。付き合ってるし。」
そう言って松本くんは
私を引き寄せ、キスをした。
「好きな奴、ってこいつなの
なんで、なんでだよ。俺じゃ…」
「…そうじゃないでしょっ、」
ずっと私は松本くんが好きだよ。
家を隠したのも、
引かれたくないから。
罰ゲーム?遊び?
それとも、暇つぶし?
そうじゃないよ、
「…私は、松本くんだけなんだよ!!」
付き合ってても片想いなら、
それは別れてるも同じでしょう?
噛み締めた唇
松本くんは優しく笑って言った
「俺だってだけだって」
( そうじゃない ) END
「…俺の気持ちやろ、ほんまに」
「ごめんね、お見合いはするよ」
「なんでだよ!!」
「…お父さんのメンツ潰したくないし」
「取引相手やしな、俺の家」
「…規模が大きすぎ!!」