第2章 嵐:大野智
「…目、いてぇなっ……、
ゴミが入ったっぽいなっ、
保健室っ、行こっかなあ~!」
二宮くんは、
何度も何度も涙を拭う。
「なんで泣いてるの、」
「先輩、やですっ…!
先輩、行っちゃイヤですっ……
ずっと、僕と一緒って約束が…欲しいです!!」
「は、彼が好きなの?」
「……うん、智。
私は、今は、彼が好きなの」
いつ、すれ違ったのだろう?
今じゃ気持ちは向かってる
「離れないよ、
水族館に行くって約束したじゃない」
「せんぱぁあい…っ」
智、
もう遅いんだよ
知らない気持ちに、気づく時が。
(( 今さらオイラは後悔してる))
(( 今さら自覚してる。
の事が好きだって))
( 知らない気持ち ) END