第6章 嵐:松本潤
放課後。
安田が先生に用事があるので、
帰りを待っていると
教室に松本くんがやって来た。
うっわ、イケメン!
て、違うわ。
なんでここに?
「…よ、」
「…よ、よお?」
きゃーー。
どうしよう。心臓がばくばく!
「ひとり?」
「ううん、安田待ち。
松本くんは?誰か探してた?」
「…うん、ちゃん探してた」
松本くんはそう言って、
私の前まで歩み寄って来た。
顔が少し熱くなる。
「安田、と付き合ってんの」
「え?付き合ってないよ」
松本くんは「よかった」なんて
期待させるような言葉を
ぽつりと呟いた。
「松本くん…?」