第5章 嵐:二宮和也
着いたのは屋上。
「2人じゃなかったの」
「俺やってそのつもりで来たし」
屋上に居たのは、
関西組の残り6人の方。
毎回だが鬱陶しい
「俺のちゃんと
2人きりやと!?許さんからな!!」
「断固として反対や!!」
「お前らうっさいねん、はよ食おう」
「お弁当のおかず、
交換しあいっこしようや~!」
「……唐揚げ。」
お前らがうるさいんだよバカ野郎が
渋々、皆と食べる事にしたら
屋上のドアが勢い良く開いた
「!!」
来たのは、アイツ。
二宮和也。
汗びっしょりだし、
髪の毛、ボサボサで崩れてる。
のに、構わず私を見る
「そいつらよりさ!!」
「う、うん?」
「俺と食べた方が美味いし!」
「うん。」
「絶対に楽しいし!
男も女も見ないからさぁ!」
「…一緒に食べませんか、って?」
ふふ、と笑うと
二宮くんは息を吐く。
真っ赤の顔のまま、
私の手を握る
「いつもは文句ばかりのくせに」
「……ツンの方が8割なんです」
「一緒とか飯まずいって」
「嘘ですし、美味しいし」
見つめ合う視線に、
もどかしいな、って
「…さっさと好きとか言ったら?」
つい、先に言っちゃって。
後ろからの冷やかしにも動じず、
二宮くんは私を引っ張って
照れ隠しみたいに、
キスをして来た
( モテる2人 ) END
「言わせたな」
「あーあ、取られた」
「んふ。唐揚げうま。」
「そこちゃうやろ、亮!」
「奪えばええだけやーん」
「ああっ、俺の唐揚げええええっ」
「あ、そっか」
「納得すなよ、あほ」