第5章 嵐:二宮和也
『さん!』
『お昼ご飯、僕達と!』
「あかんあかん!
ちゃんは僕と食べんねん」
現れたのは、大倉忠義くん。
関西組(あと6人はいる)の1人で
よく私のとこへやって来る。
「ちゃんっ。
さー、僕と2人っきりで食べよっ」
な?と微笑む彼も、モテる。
でも、モテる事に無自覚らしくて
女の子達と平気で話すから、
一度囲まれると困るらしい。
「…んなこと、」
「いいよ。アイツがいない隙にね」
と、私達が教室を出て行ったあと…
ーーーー
「……っは!?」
バンッという凄い音ともに
二宮和也が現れる。
「大倉に連れてかれた~」
「もー、なんで引き止めないんですか!」
「知らねぇよ、おれ
あいつの事、嫌いだし」
はぁ、と盛大にため息を吐く。
松本はそんな彼を見つつ、
少しだけ呆れていた
好きならそう言えばいいのに
変にツンデレだから、
お互いにぶつかっちゃう
もで、
恋愛感情に鈍いから
好きとか言われても気づかねぇだろうし
なんて、松本は心の中で思っていた