第4章 嵐:相葉雅紀
放課後。
明梨が恋人のフリするから
って、手を繋いだ。
校門へ向かってると
がさ、とカバンが落ちる音
「ま、さき…」
「?」
駆け寄ろうとした。
けど、明梨が
くいっと引っ張る
『だめ』
「…っ、どっか行って
勝手にイチャついててよ!!」
「…うん、ごめん。」
あの頃に戻りたい。
好きだと、素直に
伝えられてたあの頃に。
「…ぅっ……、」
『頑張ったな、相葉。』
本当は約束なんてたかが知れてる
これは運命なんだと、
2人を見て思い知らされた。
あの、
ニノが一目惚れするとこを
( 本当は知ってる ) END
『なあ、相葉さん。』
『なに?』
『あの子、幼なじみ?』
『うん。そうだよ、好きなの?』
『…ばっ、違いますよ!!』
『顔、赤いんだけど』
『どーしたの??』
『うわあっっ、』
『…え?』
『にーのー…。』