第4章 嵐:相葉雅紀
ーー二宮side
あれから、荷物を持って
校門へ向かってると、
そこには俯き立ってるの姿
「何やってんの?帰らな…」
「に、の…」
慌てて涙を拭くに。
あーやだ。
またあいつの顔が浮かぶ。
「なんで泣いてるの」
「雅紀が。」
「…あいつが?」
「私、付き合えないって…」
「……理由、聞いたんすか」
そう聞くと、首を振った。
「聞けないよ…っ、
私、待ってたのに聞けないよ!!」
そう言って、また泣き始めた。
あいつ、言ったんだ。
言ったのか?
「…雅紀が、可愛い子と
親しげに楽しそうに手繋いでた」
「遊んでる子じゃなくて?」
「うん…、付き合ってんだって」
だから、
約束守れないって言ったのか。
「いいじゃないすか」
「えっ?」
「には、
俺がいますし。ね?」
「…ニノ」
やっぱ俺はあいつがキライだ。
の中のあいつは、
絶対に一生、
消えるなんて事はないんだ
( 約束を覚えてる? ) END
「ニノだってチャラ男のくせに」
「は?ちゃらくねえーし」
「チャラいよ。チャラチャラ」
「俺、これでも一途ですから」
「どこがよ」
「だってのこと、
入学式の時からずっと好きだっ…」
「…へーえ?」
「今のなし!!!」