第4章 嵐:相葉雅紀
「うう、なんかずるい!」
「あっははは、なんでよ~!」
大学卒業と同時にバイトも
辞めることになって、
最後のシフトとして入っていたら
相葉くんがやって来て
「好きです。付き合って下さい」なんて
変装なしで言うもんだから。
「あーあ。寒いなあ。」
「…ん?暖房、つけよっか?」
「さっきつけましたあー。」
思い出すだけでドキドキしちゃうんだ
( 振り返る思い出 ) END
「そう言えば二宮さん元気?」
「うん。ちゃんに会いたいってうるさい」
「ええ。ほんと?」
「うん、ホントだけど会わせないからね?」
「えーどうして?」
「ふふふふ、わかんない?」
「…顔近いよ相葉くん」
「…好きだから、取られたくないの。」
「……っ、」
「ふふ、かーわい。やっぱ会わせたくないなあ!」
ぴんぽーーん、なんて
チャイム音が鳴ったのも無視して、
相葉くんは私を抱きしめる。
(あいばか、さっさ開けろ。寒いんだよ!!)