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テニスの王子様 短編集

第2章 浴衣デート 切原赤也


「「ゆ…幸村部長…!」」

私達は振り向き声を揃えていた。
だって、そこに居たのは何を隠そう我らが立海大テニス部部長の幸村精市さん。

「奇遇だね、俺たちもお祭りに来てたんだ、ねぇみんな?(ニッコリ)」

男の人なのに、すっごい綺麗な顔立ちな幸村部長がにっこりと笑う。
ん?俺たち…?
あれ、良く見たら柳先輩と丸井先輩の他にもテニス部のレギュラーが皆揃ってる!
あの真田先輩まで…。

「ことのと赤也に合流する確率…100%だった。」

「ねぇ、この際だから一緒にお祭り楽しもうよ、ね?」

柳先輩の言葉の後に続く幸村部長の言葉に赤也が

「え!?俺らこれからデ…「いいよね?(黒笑)」はい、一緒に行きましょう。」

こうして、幸村の黒い微笑み(え)によって脅された赤也はみんなと一緒に行動することになった。



「そう言えば、今日はことのと赤也は浴衣なのだな。」

「はい!最初赤也にも浴衣着てきてねって言ってたんだけど私服で来てて、赤也の家まで行って着替えさせました!」

「そうでしたか。しかし、大変似合っていますよ。ことのさんも切原くんも。」

「ありがとうございます、先輩!」


みんなと一緒に行動してから小一時間が経った頃。
道行く人々が増えていった。

「人が段々増えてきたな…。」

「ことの、俺から離れんなよ…って、ことの!?」

気付けば隣にいたはずのことのの姿がない。

「…もしかして、迷子になったナリか…?」

「…みんな、手分けして探そう!」



皆が探している頃、ことのは…?
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