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孤独を無くしたい 【D.Gray-man】

第3章 名前の無い少女


唐突なリナリーの言葉に、
少女は目を瞬いた。

「え?う、うん.......いいよ、
 リランね」

驚いた顔をしつつ、
こくりと頷く。


「じゃあ、リランって
 呼ぶさー」

「よろしく、リラン」


リナリーが、表情を改めて
リランを見た。


「あのね、リラン。
 私達と教団へ来て欲しいの。
 エクソシストに...
 なってくれる?」



リランは、リナリーの顔を
じっと見返した。


「教団って?エクソシストって?
 アクマって?イノセンスって?
 納得いくまで説明してくれたらね」


リナリーは、もちろん、
と頷いた。

アレンもラビも、リラン
を見て、嬉しそうに笑った。



「とりあえず、本部が
 近くにあるんさっ
 そこ行けば、じっくり説明できる」

「そこに行けば、君は
 エクソシストです。
 後戻りは出来ません」

「残念だけど、その通りなの」



アレンの真剣な口調に対し、
リランは肩をすくめてみせる。


「どうせ、イノセンス
 とかいうのに取り憑かれた時点
 で、後戻り出来ないでしょ。
 私には家族とかいないし、いいの」


街を見渡して、悲しい顔をした。


「あのアクマは、私を狙ってる
 みたいだった。
 関係無い人を、巻き込んじゃったな」


リナリーは、リランの肩に
手を置いて、首を振る。

「あなたのせいじゃないわ。
 全ては千年伯爵のせいなの」


リランは、笑った。


「また、聞く項目が増えちゃったw」

その言葉に、3人も吹き出し
教団へ向かった。
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