第13章 新たな任務
ミランダ達との食事を楽しんだ後、
私はリナリーと共に司令室へ
戻った。
新しい任務があると、
リーバー班長に聞かされたからだ。
「今回の任務は、リランとリナリー、
それに神田くんで行ってもらうからね!」
コムイさんはずっと機嫌が良い。
私は、逆に機嫌の悪そうな神田を
横目で伺った。
「で、内容は?」
神田の問いはいつも端的だ。
ー 喋ると別に機嫌悪いわけでは
なさそうだな.......
無表情をやめればいいのに、
と私は思った。
「えーと、ロシアの村からSOSが
届いたんだ。
アクマに襲われて、村人の半数が
殺された、ってね。
アクマは明後日にまたきて
今度は1人も残さず殺すといって
帰ったそうなんだ。」
「は?アクマが人を残して帰った?」
私はつい聞き返してしまった。
リナリーも同じことを思ったようだ。
「罠の可能性は?」
しかし、神田の問いにも
コムイさんは分からないと
言いたげに肩をすくめる。
「目撃証言から、
アクマはLv3が数体いる。
罠の可能性もあるから、
十分に気を付けていってくれ」
結局、質問に答えず
コムイさんの話は終わった。