第12章 はじめまして!
「ミ、ミランダさん!
僕に捕まってください」
アレンがミランダを助け起こした。
「大丈夫であるか?」
クロウリーが手を差し伸べてくれた。
私はありがたくその手にすがると、
立ち上がった。
「ごめんなさい...」
ミランダがしゅんとうなだれる。
私は苦笑して頭をさすった。
「気にしてないよ、ミランダ。
クロウリーさんも、手を貸してくれて
ありがとう」
ミランダはまだ申し訳なさそうに
縮こまっていたけれど、
微笑んでくれた。
「女性を助けるのは紳士として
当然である。」
口では謙遜しながらも、
照れたような顔をしているクロウリー。
本当に良い人達だ。
それから10分も話せばクロウリーとは、
クロウリー、リランと
呼び合えるようになっていた。
「あっ、この後一緒にお昼食べない?
色々話も聞きたいし!」
私が手を打つと、
4人はノリノリで賛成してくれた。