第14章 【11】そいつは急にやってくる
合宿初日に予定されていた全てのメニューを終えると そのまま夕飯を食べ、その後は就寝時間まで自由時間。
手塚部長が配慮してくださったおかげで、僕は一人部屋。
『ふ〜・・♫』
お風呂は自室のものを使った為、ゆっくりとリラックスして入ることができた。
思ってた以上に 疲れてたみたいで、まだ20:30やのに もう眠たいw
ベッドに座って 肩にかけたタオルで濡れている髪を拭きながら ケータイを触っていると、コンコンコンと扉がノックされた。
『は〜い』
返事をして 立ち上がり 扉を開けると、そこには侑くんが居た。
『侑くん!!!』
喜びを隠すことなく 名前を呼ぶと、侑くんはニコッと笑った。
「いま えぇか?」
『うん!!』
侑くんを部屋へ招き入れると、侑くんには椅子に座ってもらい 僕はまたベッドに腰掛けた。
『侑くん 久しぶりやなぁ!!』
先ほどまでの眠気はどこへやら。
子どものように足をパタパタさせながら
他愛ない話に花を咲かせた。