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【庭球】甘酸っぱいチョコあられ【長編】

第1章 【00】期待したものと現実は違うらしい



長いようで短く、蒸し暑かった夏休みもあと02,3日で終わろうという今日。
私は東京の新しい家のソファでゴロゴロしている。

読者の皆様こんにちは。
そしてはじめまして。
私は麻倉 蓮と申します。
先週まで大阪に住んでました。
東京は凄いですね。
おっきいビルがたくさん!
・・・まぁ近所に出来たハ*カスも凄いっすよ!
あれはほんま、金チャンと二人で行ったら最期。
蔵クンおらな二人とも迷子なってしまうんです!
・・・いや、あれは金チャンがry
(中略)


お昼に冷やし中華食べて、食休みをしながら私はあるものを待ってます。

そろそろ来る頃なんやけど・・・








ピンポーン







来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁry!!!!!


バタバタと玄関へ行くと、そこそこ大きい箱を両手に持った宅配のお兄さんと、判子を押してるお母さん。

判子を確認すると、そこそこ大きい箱をお母さんに渡して笑顔で扉を閉めて、宅配のお兄さんは帰って行った。

『お母さんどこから?』
「ん~?
 ・・・学校からやわ。
 制服とかちゃうか~?」

「絶対教科書入ってる! 重たすぎるわ!!」とブツブツ言いながらリビングに運ぶお母さんの後を追い、それを机に置くと「あ~重かった!」なんて大袈裟に腰を叩きながらキッチンへ姿を消したお母さんに『ありがとう!』と礼を言えば、急いでハサミを取りに行く。

箱を閉めているテープ等をハサミで切る度にワクワク感は膨らみ、そして最後の01つを切り終えた頃には私の期待感は最高潮。

しかし、サンタさんからのプレゼントを開ける子供のような私の目には欲しいものとは全く逆のものが映っていた。

『お母さぁぁぁぁぁん!!!
 これちがう~~~!!!』

すぐ隣のキッチンで洗い物をしているお母さんに叫ぶ。
だって私が待ってたのは、パステルグリーンのセーラー服にピンクのおっきくて可愛いリボンが着いた制服。
目の前にあるのは真っ黒な爪入り。
おかしいやろ!!!

「何が違うねんな~」と呆れた様で来たお母さんも、中を見てビックリ。
落ちるんちゃうか?!ってくらい目ぇ見開いてて、ちょっと笑ってしもた(笑)


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