第4章 その4.その人に逆らってはいけません
「大野さんも何でばっかりよ、つまんない。」
「二ノ、妬いてんの?」
「は?ばかじゃない。」
嫌そうな顔をする二宮先輩の耳が赤くて可愛くなったので、ついエサを与えたくなった。
「先輩、大野さんから貰ったヨーグルト、一緒に食べます?」
「…てめ、、お前マジでふざけんなよ。下痢になって泣け。」
「はっ!乙女の小説で何言っちゃってんですか!」
「、下痢なの?」
「大野さんっ二宮先輩の言うことは聞かないで下さい!」
「じゃ、お取り込み中悪いけど、俺デートあるから失礼するね。」
「こら、二宮先輩。人を○○ピーにしてサラッと涼しく帰るんじゃありませんよ。」
「うん、もう大野さんばっかで楽しくないから帰る。」
そう言って先輩は「じゃ」と左手を上げて私と大野さんを二人ぽっちにした。