第4章 その4.その人に逆らってはいけません
「おっはよ、。」
「…………」
朝早くから待ち伏せする機嫌のいい二宮先輩。この笑顔はきっと私を騙して遊ぶゲームが順調だから。
「あれ、どうしたの、
めっきり元気がないじゃない。」
首をかしげて、私を心配するフリの二宮先輩。
「………お言葉ですが二宮先輩、
うっとおしいです。」
そう、うっとおしいのです。もうそこら辺のあなたを見て、ワー、キャー言ってる女子とよろしくやっててくださいよ。
「むっ、が日に日に
生意気になってる気がする。」
口をわざと少し尖らせる先輩。この人はやること全て、私より女子だ。悔しい。恥ずかし気もなくやってのけるとこが悔しい。
「その、むっ、てやつ
全然可愛くないですからね。
ぶりっ子しても私には通用しませんからね!」
「ちょっと、大野さんと上手くいかないからって
八つ当たりやめてもらえません?」
「…な!上手くいってますもん!
何なら親展してますもん!」