第3章 その3.素直に信じてはいけません
「大野智。11月26日生まれ、A型 、射手座 、身長166㎝、体重51kg、足のサイズ25.5cm 、スリーサイズは上から76、67.5、88、趣味絵を描くこと、特技習字、ダンス、パンが好きすぎて将来はパン屋さんになりたい。」
「…こ、濃い…濃すぎる…
知らないことが多すぎて
好きな人のタイプまでいけない…。」
「ちなみに、タイプはあ
ボンキュッボンのナイスバディーな
国際的な女、だったかなあ?(たぶん)」
「こ、国際的!?…私、そんな要素一切ないですが」
「うん、お前に大野智は無理だ。」
ひどい!と二宮先輩を見る。
「何?やっぱり俺にしとく?」
先輩は何を勘違いしたのか、昔(言って、そんなに昔でないけれど)私が一目惚れした優しい顔で聞いてきた。
「いえ、お断りします。」
「ねえ、あなたさ、なんか俺だけに冷たいよね。」
「あ、はい。信用度ゼロですからね。」
「あっそう、ちなみに大野さん
俺みたいに女の子好きじゃないから。」
「わ、わかってます。」
「ちなみに、好きな女、いるから。」
「えっ」
「歳上のグラマラス美人ね。
フランス生まれの帰国子女。(大嘘)」
「な、なんですかその勝ち目なさそうなワード!」
「うん、だからお前に大野智は無理だって。」
いつも私が相葉さんにするみたいにどんまい、と私の肩に手をのせる。
その手が諦めろって言っているみたいで。