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片思いの終わらせ方
第7章 その7.鵜呑みにしてはいけません
「…先輩、行きたいとこってここですか。」
連れてこられたのは、なんだかレトロな雰囲気の濃いグリーンの屋根に木製の建物。風見鶏が時折吹く風で揺れ、キキッと錆びたような音を出す。まさしく和洋折衷な門構えで。
決して大きくはない作りだけど、味があって、知ってる人にしかわからないような場所にあった。
辺りがとてもいい香りで包まれていることに気づく。
何度も嗅いだことのあるあの香り。
「うん、急にコーヒー飲みたくなって。」
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