第2章 恋
「キャッチボールをしろ。」
いつも思うけど体育の先生って命令口調なのね
てか、僕1人じゃん
背の順だし、仕方ないか
1人でどうやってキャッチボールすんのさ
壁か
壁でやれと
やってやろうじゃないか
クスクス
なんか女子笑ってるし
「大丈夫?」
そう、円香は口パクで言ってきた
『大丈夫だよ』
僕も口パクで返した
本当にいい子だな
バシッ
バンッ
久しぶりだな
ソフトボールは…。
ギュンッ
スッ
「「えっ!!??」」
なにやら僕にボールが飛んできた
『当たるわけないじゃん』
鼻で笑ってやったよ
『柔道で鍛えた僕をあまり甘くみない方がいいよ?』
「なにやってるんだ!!」
「やべえ、先生きた」
このあと、女子達が叱られたのは言うまでもない