第11章 No.10
落ち着いたユキは黙ってそこに立っていた。
騒ぐ事もなく、異常なくらい冷静な表情だった。
他の女なら、泣いて命乞いをするか
恐怖で目が逝っちゃってるの
2つだ。
でも、ユキは違った
急に 寒気が部屋を取り巻く
部屋の中。風などふいているはずなどない。
だが、ユキの髪の毛がブワッと揺れる
黄猿は 焦ることなく
ゆったーりのんびり椅子に座っていた
この異様な雰囲気で 先に静寂を切ったのは
黄猿だった。
黄猿「どーしよーかねー」
その言葉の意味がわからず
「何をどうするの」
黄猿「どうやらー裏切り者がいるみたいだーよー」
裏切り者…?
一体誰が・・・・・・