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ONE PIECE[夜桜 ]

第10章 No.9


月の光に照らされ

青雉が姿を現す

青雉「いつから気づいてた」

ゆっくりユキの元へ歩み寄る

「ちょっと前かな?」

ニコッと笑って見せる



ここで、弱音を吐いたら

皆を危険に巻き込む。


そんな事 絶対に嫌。


私は無理に笑う

皆にバレないように

上手くやる。


「さぁ、行くんでしょ?
早く連れってて」


青雉「・・・・・・いいのか」

なんで、そんな事を聞くのよ。

海軍大将。

「愚問よ」

イタズラに笑う


ルフィがユキの顔を両手で包み

ルフィ「お前・・・・・・本当にそう思ってるのか。本当に行くのか」

真剣な瞳から目を離せない

「馬鹿もいい加減にしてくれる?
元々、私は海賊なんかじゃなかったのよ?
やっと、迎えに来てくれたのよ

嬉しくないわけ・・・ないじゃない」


何処か切なそうな顔。

ルフィは"行くな!"と叫ぶ


その声を無視して青雉の元へ行く。

青雉「俺はコイツらの相手をしなきゃならん。」

振り向くと

皆 戦闘体勢に入っていた


馬鹿ね・・・・・・・・・





こんな私のために




そこまでしなくても。


黄猿「おいおいー おじさんがー迎えに来たよー」

悠々とした口調で私に手を伸ばす

さぁ、手を取りないさい。

と言われているような気がした


私は1度手を伸ばすのを躊躇し、

皆を見た

私の為なんかに


命を落とす事なんてないんだから、



私だけでいいの。



ルフィ「行くなーー!ユキー!!!」

サンジ「ユキちゃん!」

ナミ「ユキ!行かないで!!!」





ルフィ「ユキは・・・・・・俺達の大切な

仲間だーー!!!!」

皆の声を背に



私は



黄猿の手を取る、


そうすれば もう、後ろに皆の姿はない。


一瞬にして

海軍本部へとついてしまう



目から熱い何かが、頬を伝うのを感じた
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