第6章 No.5
過去のお話。
ユキが、まだ幼かった頃の話だ。
ユキは東の海で、生まれ育った
少女は 産まれた時から 額に月の三日月の模様があった。
この模様は2年に1度だけ光り輝くのだ。
何故 こんな現象が起こるのか 誰も知らない。
そして、少女の体は月の光に包まれる
眩い光が、少女を包み込む。
そして、少女は
まるで 別人の様に
喋り出す
「其方ら、妾を恐れているのか。」
話し方が古風になり、黒い瞳が
黄色に変わる
どう考えても この光景は異様だった
人々は 武器を手に取り
少女に向かって 放った
だが、無力な事に 銃や短剣を投げつけても
少女の周りには壁があるみたいに
跳ね返される
「妾に手を出すとは、随分な事だ。」
武装色の覇気を使っていたのだ。
そして、少女は息を呑む
手を町の人に向け
「愚民」
と呟き
少女は 少し力を入れた
体中に電気が走り
三日月が一層に輝いた
驚く人々。
「超電磁砲」
その瞬間 その町は眩い光に包まれ
人々の悲鳴だけが、響いていた