第1章 -only one-
個室から出てエレベーターに乗り
部屋の前で立ち止まった
『桜…開けて入って♪』
「…?わかった。」
そっとドアを開けて部屋の中に入る
「……!!!! わぁーすごいっ!! 」
部屋の扉を開けた正面には
大きなガラス越しに
綺麗な夜景が、一面に広がっていて
部屋の中はクリスマス仕様のバルーンや
たくさんの真っ赤な薔薇で飾られていた
『気に入ってくれた?w』
「うんっ♪感動しちゃった…///」
『今日さ、どこも人多いから
あまり目立つとこ行けないし
こんな大切な日に変装したまま
まわり気にしながら過ごすの
嫌だったからさ…
本当は桜の行きたいとことか
連れて行ってあげたいんだけど…
こんなことしかしてあげれなくて
なんか、ごめんね?次のデートは
桜が行きたいとこに行こ?♪』