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男子校に花

第2章 危ないルームメイト


「先生、ちょっと来てください」


彼に腕を掴まれた
どこに連れて行かれるんだろう
内心不安になりながらも引っ張られるように歩く
しばらく歩いてると寮についた
ん?ちょっと待って…男子寮?


『ちょっと…ここって男子寮でしょ?』
「そうだけど…あれ?知らなかったんですか?
先生、今日からこの寮で暮らすんですよ」
『な、何を言ってるの?
そんなのどこにも書いてなかったわよ
それに女子寮があるでしょ?
あたしはそこの寮になるんじゃないの?』
「ふっ…生徒会長に会わなかった?」


彼に言われてふとさっきのことを思い出す
綺麗な顔立ちをしてたなぁ
でもそれとなんの関係があるんだろう


『あ、会ったけど…なんの関係があるの?』
「ふーん…その生徒会長と柊羽、従兄弟同士みたいでさ
生徒会長に直々頼んで先生とルームシェアすることに
なったらしい
理事長にも許可もらったらしいからな
だから先生は強制的にここの寮になるんだよ」


フンと彼は鼻を鳴らす
さっきから聞いてりゃこの子、生意気すぎる
…なんてかよわいあたしは言えないけど
心の中で思うことにした
とにかく逆らったら後々面倒になる
彼のいうとおりにするか


『わかったわ』
「物分りがいい先生だな…そんな先生は初めてだ
まぁ、先生美人だから生徒たちに襲われるかもな
もうすぐしたら柊羽が来るからこの部屋で待ってな」


彼は最後にそう言い残し去っていった
いろんなことがありすぎて頭がグルグルしてきた
とりあえず、落ち着こうと思い近くにあった自動販売機で
ホットココアを飲むことにした


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