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両片想い

第2章 学年一のモテモテ王子


ー梨沙sideー

光紀くん、頭大丈夫かな? 痛そう…
光紀くんは、涙目になりながら、先生に殴られたところを擦ってる。

万美
「光紀、ほんとバカ!」

後ろの席にいる万美は、呆れた顔で光紀くんを見ていた。

万美
「…ところでさ、今のところ黒田とはどうなのよ?」

梨沙
『へ?』

突然の万美の問いかけに、間抜けな声が出た私。
そんな私にクスッと笑った万美は、すぐに真面目な顔になって、私を見つめた。

万美
「アンタも分かってると思うけど、黒田はモテるじゃん? 実際、学年一モテてるわけだし…。このままじゃ、いつ他の子に黒田を取られるか分かんないよ?」

万美の言葉にドキッとする。

梨沙
『分かってるよ…。だけど、仮に気持ちを伝えたとして、それが原因で仲が壊れでもしたらどうしよう…って。幼馴染みの関係にすら、戻れなくなっちゃうんじゃないかって…思うと、怖くて…』

万美
「じゃあ聞くけど、梨沙は黒田とずっと幼馴染みの関係のままで居たいわけ? このまま、想いを伝える事なく、指加えて黒田に彼女ができるのを待ってるつもり…?」

万美の言葉に内心ドキッとする。

確かに、このまま想いを伝えずにいようと思う自分も居た。

けど、本心は…

梨沙
『そんなの…嫌だ。』
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