第2章 学年一のモテモテ王子
朝練が終わり、教室に向かう時間。私はこの時間があまり好きじゃない。
その理由はー
女子
「キャー! 見て! 圭太くんよー!」
女子
「あぁ…今日もクールでいいわぁ…」
女子
「圭太くんの笑った顔、見てみたいなぁ」
キャーと言ったり、圭太を見てうっとりする女子達。
女子
「今日も隣に居るよ、あの女」
女子
「あー、幼馴染みの子でしょ? いーよねー」
女子
「チッ…調子に乗ってんじゃねーよ。」
怖い。怖い怖いこわーい!!
そう。私の幼馴染み、圭太は学年一モテる男。
学校内を歩けば女子達は、キャーキャー騒ぐ。そして、いつもその隣に居る私を女子達は目の敵にしている。
だから、たまに変な嫌がらせをされる。
靴箱の中にヘビのおもちゃが入っていたり、机にペンで『バーカ』とか『アホ』とか書いてある。