第1章 ドクターストップ!
すっかり上機嫌になったあたしは、テンションが上がっちゃって眠れなくなっていた。
そろそろ玲司が家に着いただろう頃合いを見計らってメッセージを送る。
今日は本当にありがとう!早く治してデートに備えます。おやすみ!
思わず自分のおでこを撫でた。むふふっと気持ち悪い笑みが漏れる。
でこちゅーと言うのもたまには良いものだな。今度お返しにやってみよ・・・あっ、背が届かないや。
となると、一緒にベッドで寝てる時かな?うわー、それってちょっぴりエッチじゃない?
次のデートの妄想をしていると、玲司からのメッセージを着信した音が鳴り響いた。
こっちこそ会えて良かった。デートプラン考えておくね。おやすみ!
デートを考えてくれるですって!きゃー!
どこに連れて行ってくれるんだろう?映画?カラオケ?美術館?遊園地?あなたとならどこでもいいけどね!
あんまり嬉しくて調子に乗ったあたしは、熱に浮かされているという脳内設定でこんなメッセージを送る。
愛してる!