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〜貴方に〜【ヘタリア】

第1章 〜貴方に〜


貴方と出会えたのはある出来事だった。
それを俺は忘れないだろう
いや、生涯忘れないと思う


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俺が日本に遊びに行った時だ

その時俺は菊と日本の観光をしていたのだ
俺は菊に案内してもらいながら普通に街を歩いていた

「ふふ、どうですか?気に入ってもらえましたでしょうか?」

ニコリと微笑みながら菊は言う

「ああ!あの、マウントふ....」

話を続けようとして瞬間誰かとぶつかってしまった
しかも、その相手は尻もちをついているじゃないか

「だ、大丈夫か?!」

しかも、レディだった
ちくしょ....紳士失格じゃねぇかよ....

そう思いながらそのレディに手を差し伸べた

するとその人は俺の手を取り
日本人らしい、すみませんと謝って

「すみませんでした!そしてありがとうございました!」
感謝の言葉を言った

そして、その人は俺の顔を見てニコリと笑い早歩きで俺を横切って行ってしまった

すぐに背を向けたがすでに遅し、もうその人の姿は無かったのだ


なんだろうか、この気持ちは....

ただぶつかっただけなのにその人のことを忘れなれない

唖然としていると
「どうしましたか?」
と菊が聞いてきたのだ

「べ、別になんでもねぇ....」

なんでもなくないのに言葉と反対のことがでてしまった




それからお前と会うのはなくなった
また、日本に来てもお前と会うことがなかった

まだ名前も知らないのに....
まだ性格も知らないのに....

忘れられない。

微笑みながら言ったあの言葉も....


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