第4章 日常
瑞穂「ほらーいい加減機嫌直してって」
高尾「…………………………………………………………!」←笑いを堪えている
真成と和真に遊ばれて、緑間はかなりご機嫌斜めだ。
だが、娘の前で、ましてやよその子供を怒鳴り散らすわけにもいかず。
黙って機嫌を損ねたようだ。
、瑞穂「あ、お昼にしよっか!」
高尾「賛成ー!」
瑞穂「ちょっと待ってて!」
台所へ入り、適当に鍋に小豆と水と砂糖を放り込む。
緑間の好きなお汁粉を作るのだ。
そうすれば機嫌を直してくれるだろう。
くつくつくつくつ……。
食事の支度をしつつ、お汁粉を煮込んでいく。
次第に、お汁粉特有の、自然な甘い香りが漂いはじめる。
緑間「……瑞穂。この香りは……」
瑞穂「そう、緑間の好きなお汁粉」
高尾「な!機嫌直せよ真ちゃん!」
緑間「……ふん……」
横を向き、意味もなく眼鏡を上げる。
高尾「よかったなー瑞穂!あれ、真ちゃんが
喜んでる印だから!心の中ではガッツポーズしてるって!」
緑間「高尾!勝手な推測をするな!」
…………………………やっぱり、緑間はMr.ツンデレだ。