第4章 日常
午前11時。あと30分程で、高尾達が来る。
あれ、そういや、高尾の奥さんて誰だろう?
まあ、来れば分かるか。
テーブルを磨き上げ、白いテーブルクロスを引き、真ん中にはポインセチア。
真っ赤な花…ではなく、葉っぱがとても綺麗だ。
よし、後は昼食を作るのみ!
どうしようかなー…あ、清志の好きなカキフライにしようっと。
ガチャン…バタン、バタン、バタン…
あ、丁度起きてきたみたい。
瑞穂「おはよう」
寝ぼけてるのか、フラフラしてる。そして、
清志「おー…いてっ!」
キッチンの角に頭をぶつける始末。
清志「……って、おお!?カキフライじゃねーか!よっしゃ!」
私はカキフライ苦手だし、向こうも分からないから、チキンカツも同時進行。
清志「向こう?誰か来るのか?」
瑞穂「高尾と緑間。高尾は奥さん連れてきて、緑間は娘さん連れてくるって」
清志「うわー……高尾と緑間くんのか」
瑞穂「まあいいじゃん!」
ピンポーン!
お、来た来た!