第9章 夜久 衛輔
キーンコーンカーンコーン・・・
やっと授業終わったぁっ‼放課後だっ!
「ふんふ~ん♪」
女1「彩香、今日はやけにテンション高いね、放課後何かあるの~?」
あ、楽しみすぎてつい鼻歌が出ちゃった
顔を引き締めようとしても、すぐに顔が笑っちゃう
「うんっ!久しぶりに、先輩と帰れるんだ‼」
先輩とは、夜久先輩のこと!私の彼氏です♪
付き合い始めて・・・どのくらいだろー、1ヶ月くらい・・・・かな?
最近は先輩の部活が忙しくて、一緒に帰れなかったんだけど、今日は部活ないんだ‼
放課後デート、楽しみだなぁ~♪
女1「放課後デートかー、いいなー・・・。ま、楽しんできてね!」
「うんっ、じゃあまた明日~!」
待ち合わせは、校門の前。混む前に行かないと会えないかも・・・
「よしっ、走ろう!」
廊下は走っちゃだめだけど。良い子はマネしちゃダメだよっ
人混みの多い廊下を走っていると、
ツルッ・・・
「・・・・・・へ?」
えぇっ、滑った!?
この人混みの中、転んだら危ないっ!
衝撃に耐えるべく、目を瞑ると、
?「彩香っ‼」
と言う声が聞こえ、どさっ・・・っと誰かに抱きとめられた
「・・・え?せ、先輩っ!?」
なんと、守ってくれたのは夜久先輩だった
夜「・・・・・彩香・・・」
先輩は私の名前を呼ぶと、むにっと私の頬を引っ張った
「!?はひふふんへふは、へんひゃい!(なにするんですか、せんぱい!)」
夜「・・・あれだけ廊下は走るなって言ってんのに、お前ってやつは・・・!」
「ひょうひはへんはら!ははひへふははい‼(もうしませんから!はなしてください‼)」
夜「はぁ・・・本当に分かったのか・・・・・・?」
と言いつつ、解放してくれた。い・・・痛かった・・・
夜「ほら、一緒に帰るんだろ?」
「!!・・・は、はいっ!」
そして、私達は下駄箱へ向かった