第8章 田中 龍之介
そして、肉まんを食べながら帰る途中、龍がいきなり
田「今日は、ごめんな」
と、言ってきた
は・・・・・?なに言ってんだ?
「龍が謝ることなんて、なかっただろ」
田「いや、オレは彩香を守れなかった。・・・守りたかったけど」
ちょっ、龍いきなり何言ってんの?
「・・・龍って、アホか?」
田「なっ・・・アホじゃねぇ!」
「だって、ちゃんと守ってくれたのに守れなかったとか、アホとしか言えないだろ」
すると、龍は目を見開いて固まった
・・・なんか今日の龍、おかしい
ずっと固まったままなので、あたしは置いていこうと、後ろを向くと、
龍に後ろから抱きしめられた
「っ!?龍!なにしてんだよっ、離せっ」
精一杯抵抗するが、龍の力が強くて無理だった
抵抗を諦めると、龍は抱く力を強くして、
田「オレは・・・・彩香が好きなんだ。だから、不良に絡まれる前に守りたかった・・・!」
「なっ・・・・・・いつから、好きだったんだよ?」
田「・・・・・結構前から」
はぁ・・・・ったく、龍ってばよー
「龍、ちょっと目瞑れ」
田「?おう」
龍が目を瞑ると、あたしは龍の頬にキスをした
田「は・・・・・?彩香?」
「・・・あたしも、好きだっつの」
龍は、顔を赤くしながら、唇を重ねた
-fin-