第7章 影山 飛雄
影山side
「あー・・・眠ぃ・・・」
朝、オレは烏野へと向かって歩いていた
「なんで、こんな坂の上にあるんだよ・・・!」
ちょうど、坂ノ下商店を通りすぎた所に、
「うわっ、やべぇ・・・」
猫が道路の真ん中で寝そべっていた
最悪だろ・・・
オレはよく分からないが、なぜか動物に嫌われるようで、こんな場面に何回も遭遇していた
・・・これ、横を通った瞬間に襲われる
実際、前に試して引っ掛かれた記憶がある
だが、猫がどっか行くまで待ってたら、絶対朝練に遅れる
仕方ね、横通るか
猫を起こさないように、静かに、なるべく速く歩いた
よし、これなら行ける
そう思った瞬間、猫がこっちを見てフギャー‼と毛を逆立たせた
やべっ、起こした!?
猫は、オレに向かって威嚇し、襲ってきた
オレは身構えたが、猫は引っ掻いてこなかった
そこに、声が聞こえた
?「やーっとミント、捕まえた!」
飼い主・・・か?