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ハイキュー 短編集

第12章 影山 飛雄2


~彩香side~
あたしは屋上で泣いていた

「うぅ・・・・」

皆練習してる頃かな・・・・?

でも、行きたくない。飛雄に会いたくない

こんな気持ちで飛雄になんか会えないよ・・・!

もう、諦めようかな・・・

「飛雄・・・大好きだよ・・・」

?「なにっ!?」

?なんか、下から聞き覚えのある声が聞こえた

今、あたしが1番会いたくて会いたくない人の声

聞こえるだけでこんなにもドキドキしちゃう

あたしはそっと下を覗くと

影「・・・よう」

予想通り、飛雄が立っていた

「!?な、なんで!?なんでここに飛雄いんの!?」

影「先輩たちに追い出された」

はぁ!?またなんかしたの!?

影「彩香と一緒に帰って来ないと体育館入れない」

もしかして・・・先輩たちはチャンスをくれたのかな

そうじゃないかもしれないけど、きっちり整理するために言っちゃおう

「あのね飛雄・・・あたしは飛雄のことが好きだよ。恋愛対象として」

ついに言っちゃった、あたしたちの関係崩れちゃうかな・・・?

影「彩香・・・ごめん。今のオレには好きとか嫌いとか、正直分かんねえ」

そうだよね。飛雄は昔からバレー馬鹿だったから、こんなこと言っても困るよね

影「分かんねえけど、彩香のことは嫌いじゃない」

うん、そうだよね・・・?嫌いじゃない!?

「あ、あたしのこと嫌いじゃないの!?」

影「?当然だろ」

「でもっ、最近冷たい態度とっちゃってたしっ」

影「あー、まあそうだったけど、そんなことで嫌いになんねえし」

そっか・・・じゃあ大丈夫なんだ

あ、フラレたけど

影「もしかしたら、いつか好きになるかもな」

「・・・えっ?」

飛雄がいつかあたしを好きに・・・?

影「ま、もしかしたらだけどな」

「・・・うんっ、今はそれだけで充分‼」

久しぶりに笑うと、飛雄は少し頬を赤くして

影「やっぱり、彩香は笑ってたほうがいいな」

もう・・・そう言うこと無意識で言っちゃうから、勘違いしちゃうんだよ、鈍感め!いつか好きって言わせてみせる!

影「戻るぞ」

「うんっ‼」
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