第12章 偽り
私は彼にとっては友達です
でも
友達みたいにワイワイと騒ぎません
むしろ遠いクラスメイトみたいで
席は割と近いけど
なんか存在が遠く感じて
彼にとって
友達って私だけじゃないから
仕方ないなぁって
黙って聞こえないふりして
でも
その彼の友達は
彼のいないところで
彼の悪口を言ってる
止めたい…!
そう思っても体は動かないし
黙って聞こえないふりをまたする
けど
君が帰ってきたら
友達は笑って彼を迎え入れる
それが彼にとっての友達なんて
悔しい
文句言うことはたくさんあった
彼の前で彼の悪いところ指摘して
彼を傷つけることはたくさんあった
けど
影でいないところで
そんなこと言ったことないから
彼の友達が
私より近くにいて
凄く辛い気持ちで
でも
そんなこと
楽しそうにしている彼に
言える訳が無い…