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Lipstick
第1章 幼い恋
「えっ?陸さんってプロの
メイクリストさんなの?」
母に訪ねる。
「あら、知らなかったの?」
「知ってるもなにもさっき会ったばっかりだし」
「でもメイクしてもらったじゃない」
「あ、うん……」
言われてみたらそうだ。
ここまで完璧なメイクをしてくれた人が
プロのメイクリストじゃない方が不思議だ。
背が高くてクールだけど子供っぽい、
笑顔が素敵な大人の男の人に私は恋をした。
なんだか私の心は8歳の時に戻ったみたいだ。
あの頃もこんな思いしてたのかな……。
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