第2章 プロローグ
得意なことは手芸、料理で家事全般出来る
さらに容姿端麗、スポーツ万能、勉強もトップ5位内を必ず叩き出している(小学生だからまあ、簡単だったが)
こんな完璧な私に唯一ある欠点は"性格の歪み"だった
それで何だかんだあり、そんなこんなをしているといつの間にか私はこんな性悪女になっていたが、別に良いだろう
「ちょっと、か弱い女子の前で着替えないで」
「ええ筋肉しとるやろ?」
「セクハラで訴えるから」
「勘弁してくれやー」
そう言って翔一君…いや、翔一は両手を上げて降参。というようなポーズをとった
そのせいで余計に上半身の筋肉がよく見えているのだが、もう恥ずかしがる必要もない
彼は制汗剤を棚から取り出してかけていたが、もう何でも良いんだけど
「あ、そーやそや」
「何よ」
「自分バスケ部のマネージャー、やるんやろ?」
「それが何、悪いの?」
「おー怖い怖い。悪かない、むしろ良いことやろ」
「ふーん…で?」
「バスケ部の後輩でな、にそっくりな奴がおんねん
もし入んねんなら良いコンビになるかもしれんなぁ。と思ってな」
「ふーん…私にそっくりねぇ…」
よほど性格が腐ってんでしょうね。そんな奴と仲良くなんてできるどころか、話すだけでも虫酸が走る気がするんだけど
まあ、私が性格腐ってるなんて自覚済みだからそいつに文句言われたって別に関係ないんだけれど
「良いコンビなんてムリ。話すだけで疲れそうだわ」
「へぇ…そいつは残念やわ」
翔一は胡散臭い笑みを浮かべて言っていたが、私は本気なんだけど信じてないのね。分かった
部屋に香る作られた石鹸の匂いが妙に鼻についたのと、翔一の余裕そうな表情から私は、顔を歪めて舌打ちをした