第3章 春
桜の花びらが咲き誇る中、誰もいない教室に呼び出された隆也はいつものような状態にいた。
生徒「せんせぇ〜おれの事どうおもってんの?」
隆也「せいと。(めんどくせぇ)」
このような状態はこの春で軽く二桁はいっている。
生徒に慕われるのはいいが恋愛対象として見られるのはすこし、イラっとする。
生徒「俺は好きだよ、先生の事。」
ほらきた。
隆也「気持ちは嬉しいが俺が好きなのは男じゃない、すまないな。」
(本当にめんどくせぇ)
生徒「やっぱり無理かぁ!でも、俺先生のこと諦めねぇから!」
隆也「おぉ、そうか。」
このぐらいの年の奴は、すぐに心変わりする。
流しても、すぐ諦めるだろう。
隆也が職員室に戻ろうと、腰をあげようと思った刹那。
ガラッ!