第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「つ、強いのだよ・・・」
「っというか、みんな
俊敏すぎ~」
「俺たちでも追いつけないな・・・。」
「僕のミスディレクションも
適わなかったです・・・。」
勝負の結果、私たちの圧勝。
あー、疲れた。
「お前ら、イヤーな所をついてくるから
やりがいがあったぜ?」
「それ、褒めてんのー?」
「素直に、うまいって言ってあげなよ?」
「あー・・・うっせぇ。」
「ツンデレだね。」
「晴華!」
「すいませーん。」
かなり、体力を消費したけれど
スッキリだ。
ついでに言えば勝てて嬉しい。
負けず嫌いだからね、うん。
「実力の差を思い知らされたよ。」
赤司くんが、苦笑いを浮かべながら
こちらに歩いてきた。
「やっぱり晴華っちは凄いっス!!」
「え、晴華だけ?」
「凄かったっス・・・」
「なんだよその渋々感!!」
「晴華は分かるけど
あんたらには、言いたくねぇ。」
「どーいう事だよ〜!」
「ふふっ、悔しいという事だね。」
玲が、クスリと笑いながら言えば
黄瀬くんと、青峰くんは
ぐっと言葉を詰まらせる。
図星らしい。
男には負けたくないなにかが
あるのだろうか?
よく分からないけれど。
「藤宮の3Pシュート
全くブレがなくて綺麗だったのだよ。」
「ジャンプ力あったし、まさか
俺が止められるなんて思わなかったよ。」
「パワーもあるし、体力も〜」
「・・・褒めすぎじゃないですか?」
なんだろう、居心地が悪い。
ソワソワする。
「そんなことないですよ。
全てのプレーが完璧で綺麗でした。」