第5章 部屋が・・・寒いです。
「その言葉・・・覚えておくよ。」
重々しい空気に
ゲンナリして、溜息をもらす。
朝早くからなんでこんな
重い空気なんだろうか。
「さぁ、朝食にしましょう。」
空気を断ち切るように
少し大きく声を出す。
「あっ、手伝います。」
黒子くんが言ってくれたけれど
私は首を横に振る。
「朝飯は、俺と俊が作る。
だから、お前らは
さっさと、着替えて来い。」
「だそうです。
だから、大丈夫ですよ。」
「おーい晴華、お前もだぞ?」
「えっ・・・?」
どうやら、朝食は
翔、俊、玲が作るらしい。
と、いうことで
私と黒子くん達は
着替えてリビングで
待つことにした。
「なんなのだよ
あの無駄に威圧感のある
奴らは・・・」
「すっごい顔してた〜」
若干疲れ気味の彼らを
気の毒に思いながら
困ったように笑う。
「晴華っちの友達スか・・・
なんか意外なメンツっスね。」
「よく言われますよ。」
「藤宮さんにたいして
凄く心配性というか・・・」
「いいですよ黒子くん
ハッキリ言って下さい。」
彼が、彼らが思ったことは
私も凄く感じている事だと思うから。
「はい、過保護だなと・・・」
ほら、やっぱり・・・。