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ハイキュー!!影山飛雄*裏*R18☆

第2章 ミラクルとハプニング


「大した自信だね。けど、素人には埋まらない穴ってあるんだ。まっ、せいぜい頑張りなよ。」

ひらひらと手を振って遠ざかって行った。

「素人ね…」

この時あたしは知るはずもなかった。あたしが黒蝶だということを、あんな形で影山に知られるなんて…。

この日からあたしの特訓が始まった。部活終わり、昼休み、あらゆる時間を活用してバレーをした。けど、やはり、1人練習はメニューが限られてくる。

ある昼休みのことだった。いつものように練習していると…

「おい。」

「はい?」

振り返るとそこには影山の姿があった。

「あれ?影山?どうしたの?」

「ボール。」

「え?」

「だから、ボール貸せ。」

「あ、はい。」

これは練習してくれるって思っていいのかな?

「取り敢えず、パスしてみるぞ。」

「うん!」

あたし、影山とパスしてる。楽しい!嬉しい!
ドキンドキンと鼓動が打ち付けるのに合わせて、あたしは影山にパスを繋いだ。

「おし。これ位にしとくか。」

「うん。ありがとね。」

「別に…。」

もしや照れているのでは?可愛い…。

部活終わりも影山は残って、あたしをしごいてくれた。けど、あわよくばサーブ習いたいななんて言ったら、怒られるかな。駄目元で頼んでみようかな。

「ねぇ、影山?」

「何だ?」

「ジャンプサーブ教えてくださいっ!」

言っちゃった!とうとう言っちゃったんだ。断られたらどうしよう…。

「一回しかやらないからよく見とけ。」

えっ、これはあたしの為に打ってくれるってこと?よし。全部盗めるものは盗もう。

まずは集中して、ボールを真っ直ぐ上げて、踏み切って1番高い打点で打つ。

「俺は見よう見まねで覚えた。だから、お前は俺をまねろ。」

「はいっ!影山先生!」

「ばっ!誰が先生だ!」

また照れた。
キュン…
ん?何今のキュンて…最近あたし、どうかしてるよ。影山と話す度にこういうことが増えてる気がする。
何だろ?

「おい!」

「うあ、あ、はい!」

「時間もねぇんだし、一回だけやってみろ。」

「わかった。」

実はこっそり練習してたけど、一日2、3本入ったらいい方だったんだよね。

「ふぅー」

集中集中。常にこれがラスト一本、そう思え。失敗したらそこで終わりだ。
よし。
キュッキュキュッ
ドッ!
????!!!!?!?!
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