第1章 出会い
しまった。影山はあたしが黒蝶だってこと知らないんだった!
「いや!あの、体育以来久々だなって。」
「あぁ。そういうことか。」
単純でよかった。
「あのさ、影山。」
「思いっきり打っていい?」
「?当たり前だ。日向のサーブレシーブの練習だからな。」
「そっか。影山はセッターだもんね。けど、影山のところにいったらとってよ?」
「お前、狙えんのか?」
狙えますけども!
「もしもの話!」
「じゃあ、いきまーすっ!」
「さっ、こーい!」
ふぅ。久々の感覚。ボールから伝わる温度。変わってない。全力でいくよ。取り敢えず、フローターサーブくらいなら、いいっしょっ!
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時間になり、影山達は退散することになった。日向はゼエゼエと息を切らしている。ちょっと、やりすぎた?あまりの楽しさについつい打ちまくってしまった。おかげで、気分爽快!
日向ごめん!けど、きもちい!