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僕が君を…私が貴方を…

第2章 設定


もう…この国は…ダメなのかもしれない



「さくらぁぁぁっお前 食器を運ぶのこともできないのかぁぁ!!」

ドカッ
バキッ

父は私の体や頭を殴ったり蹴ったりしている


普段は悪人を捕まえている父が、だ


もう…死んじゃって…いいかな…?

そう思ったとき












警官A
「ギャアアアアアアアッ!!!」


警官B
「うわああああああぁぁぁ!!」



「!?なんだこんな時間に!」


断末魔のような警察官の悲鳴に父が気をとられた
私から目をはなして、私が自由になった瞬間




グサッ





「……え?」
















私は父に母の形見の《甲絶無双》を父の背中に突きつけていた


なんで殺したのかはわからない、
ただ、「殺さなければ自分が殺される」と思った


やっと…苦しみから逃れられる…
私は無意識に頬を緩めた









「おい」


『!?』
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