第10章 *2人を繋ぐ窓【青峰大輝】*
*おまけ*情事後*
「明日どのお店見に行こうか」
「片っ端からに決まってんだろーが」
「いくつ買うつもり?」
「さあな……わかんねぇわ」
「んもう……なら私から一足プレゼントしてあげよっか」
「あ?マジ?」
「うん。だからそれ履いて練習頑張ってよ」
「よっしゃ金浮くぜ金…!」
「……今なんて言った?」
「っ!お、お前が買ってくれんならやる気も出るもんだぜ〜って言ったんだよ」
「はぁ?大ちゃんがそんな事言うわけないじゃん」
「アン?!」
「やっぱやめた。てか帰る」
「あっそ、ならさっさと行けよ」
「言われなくても行きますよ!よいしょ……」
「おい、窓じゃなくて玄関から帰れよ」
「鍵あいてないもん。じゃーね色黒」
「テメェ……さり気なく悪口言っ、」
「きゃぁ!」
「バッ!危ねぇ…!」
「あー…!ビックリした!」
「それはこっちのセリフだバカ!」
「次はちゃんと飛び移るから離してよ」
「あ?あー……無理だわ」
「え?なんでよ」
「どーせまた落ちそうになんだろうが。……泊まれ」
「何?寂しい?」
「っ……んなわけねぇよ!」
「じゃあアレをまた言ってくれたら泊まってもいいよ?」
「んだよアレってよ」
「もう一回好きって言って…?」
「なっ…!そう何回も言えるもんじゃねぇんだよ…!」
「ダメ…?」
「うっ……ハァ、ったく……好きだよ」
「どれくらい…?」
「ハァ?あー……こんくらい?」
「ちっさ!!大ちゃんのバカ!!」
「表せられるわけねぇだろ。お前への気持ちなんてよ」
「……?」
「……デカ過ぎて」
*終わり*