第10章 *2人を繋ぐ窓【青峰大輝】*
「やっ……今触らないで…っ」
右手を身体に這わせながらズボンと下着の中に滑り込ませれば……そこにはもうかなりの蜜が。
一回撫でただけで指に付着する。
初めてのくせに生意気だなと思うものの、オレの口角は上へとつり上がる。
「何だよこれオイ……すげぇな」
「あぁ…っ、やだっ……撫で回さないでよ…っ」
「って……さっきより出てんじゃねぇか」
「もう大ちゃん…!」
「はいはい……荒くはしねぇから……指入れんぞ」
「あっ、ダっ……メぇ…っはぁ……あぁっ……」
とは言っても……
どれくらいの速さで、どれくらいの強さで、どれくらい奥まで入れていいのか分からない。
を粗末に扱いたくないから……なんとかなるだろって考えは適当でも手付きは慎重。
だからにこんな事を言われてしまった。
「大ちゃんっ……どうしたの…っ」
「はぁ…?何が」
「や……優しいっ……」
ついでに「大ちゃんじゃないみたい……」とまで付け加えやがった。
オレじゃないってなんだよってわけ分かんなかったけど、今の感じがこいつにとって丁度良いのかと知る事が出来た。
中に入ってるのは指1本、根元まで。
速度遅めのゆっくり愛撫。
「感じんのかよ」
「ん……うん…っ」
「だろーな……中まですげぇわ」
「大ちゃ……はぁ…っ、キス……していい…?」
「あ…?んだよ、今になってその気か?」
「いいでしょ…?お願いっ……」
「いいぜ別に……ちゃんと舌出すならな……」