第2章 3ヶ月に1度の内緒の話。
アキトはベッドのサイドテーブルの引き出しの中からゴムを出す。
何回か前にアキトが箱ごと家においていったものだ。
俺のだけど必要だったら使っていいよ。
そんなことを言って置いていったものだ。
「俺以外の男と、使った?」
「使ってない」
悪戯に笑うアキトに私はそう答えた。
その引き出しは私は使わない。
アキトしか開けない引き出しだから。
「ちゃんと避妊してるの?」
アキトはとんでもないことを聞く。
「うちではあんまやんないし」
「あっそ、じゃー俺特別だね」
嬉しそうなアキト。
そういう顔、結構好きだよ。
泣き顔の次に。