第16章 最愛の神ちゃん、空白のもの。
『……え?』
ステフは今まで空に抱かれていた
人物の顔が空の影になり
見えなかったため花の顔を
今やっと確認することができたらしい
空「花を知ってるのか?」
と、わざと聞いた
本当は
『こいつのこの変わり様について』
を訪ねている
ステフ「花様は
最愛の神様です……。
なぜ、
このようなところにいらっしゃるのでしょうか」
信じられないというように
花から目を放さずに
語りながら近づいてくるステフ
白は
花が怯えているのがわかったのか
ステフとの間に割り込もうとした
それを、空は待ったをかけ
行く末を見るようにと白にアイコンタクトをする
ステフ「貴女様は
大昔の唯一神を決める戦いの中には
参加不可能とされたたった一人の
神様……
なぜなら、貴女様は
世界の
全ての者に愛される神様だからですわ
そう、皆貴女様を欲しがり
愛し……あるものと供に
独り占めするのが最大の願い………」
『ある……もの?』
ステフ「乙女の華
ですわ」
その時
花は他人ごとのように思った
なんか、それくさいネーミング
と